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2025年2月の読了本紹介【12冊】

2025年2月の読了本紹介【12冊】
鳴山シンゴ
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この前2025年になったと思ったらもう2月も終わりましたね。

この記事では、2月に読んだ12冊について、読了順に概要と読了後の感想を書いてみました。2月は小説が10冊、その他が2冊でした!
出張もあり、いつもよりたくさん読めたような気がします!

シンゴ
シンゴ

ネタバレはありませんので安心してお読みください!

1月の読了本は以下記事にまとめていますので、ご参照ください!

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2025年1月の読了本紹介【6冊】
2025年1月の読了本紹介【6冊】

アルプス席の母/早見和真/小学館

図書館より貸出

2025年本屋大賞ノミネート作

本当は女の子のお母さんになりたかった

こんな一文からはじまる、野球少年を息子に持つシングルマザーが主人公のお話。

まず表紙がいいですね。
阪神甲子園球場の一塁側アルプス席から、保護者お揃いのピンクのチームTシャツを着てチームと我が子のプレイを祈るように観る母親。

この物語は、高校球児を息子に持つ母親という珍しい設定の小説です。
主人公:菜々子は旦那を失くし、女手一つで息子の航太郎を育てます。

彼女は野球に全く興味はないけれど、息子にはとても素晴らしい野球の才能があって、中学まで大活躍。

関東に暮らすこの親子は、大阪の高校への進学を決めます。
そんな高校での野球部の生活、そして保護者会の規則等、日本の少年~高校までの野球の異常性をこれでもかと具体的に言語化されています。

監督は絶対的な存在であること、寄付という名の監督への金銭的な支援、選手の学年で決まる保護者の上下関係、等々。
例を挙げるとキリがありません。

また、関東人の菜々子にとっては、「半歩近い」関西の距離感もストレスに感じてしまいます。

前半は、そんな日本の野球教育の異常性やうまくいかない状況といった、じめじめしたストーリーで、この先どうなるのかな?ととても不安になりながら読みました。
特に、バッドエンドのような導入もあり、読み進めるのが辛かったです。
※その導入部分を先に読んでいるからこそ、最高に面白いのですけどね!

でも後半からは前半のじめじめした展開とは対照的に、尻上がりに面白くなっていきます。
かみ合っていく歯車と爽快な展開は、どんどん「先を読みたい!結末はどうなるんだ!」という気持ちにさせてくれます。

ぜひ後半まで読んでください。絶対に面白いから!

子を持つ親だけじゃなく、野球が好きな人もそうでない人も、部活を頑張っていた人もそうでない人も、いろんな人におススメできる作品です。

男の子のお母さんで良かったね!

冒頭の一文からの、このセリフ。物語を読んでいると、ジーンとくるものがありますよ。

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ここはすべての夜明けまえ/間宮改衣/早川書房

図書館より貸出

第11回ハヤカワSFコンテスト特別賞

時は2123年。
主人公は2022年に融合手術を受け、20代の姿のままで長い時を過ごせるようになりました。

家族、恋人の死をいくつも看取った彼女は、家族史を書き始めます。
その家族史はほぼひらがなで書かれます。理由は、漢字を書くのがめんどくさいから。
でも脳内に機械的に記録されているから、いつでも細かく思い出すことができる。

自分の時と姿は2022年のまま。
どんどん変わっていく家族、恋人、そして世界。
恋人も、子供→少年→青年→中年→老人とどんどん歳をとり、そして死んでいく。

この作品は、これまで読んだどのSFとも違います。
家族とか愛について、これまでとは違った視点で改めて見つめさせられます。

人間が何より大事にしているであろう、家族や恋人への愛やその人たちとの思い出。
また、わだかまりや人への憎しみなんかも、時が経てば薄れたり解決したりする場合もあります。

でもそれって生身の人間の話であって、子ども作れない、成長もしない、記録もいつまでも残しておける機械の体では、愛とか思い出とか、どうでもいいのかもしれない。

客観的よりさらに上、自身も含め俯瞰的に見ていることが、人間とは大きな違いかなと感じました。

「記憶を消せばいい」
その選択肢があることが、衝撃的でした。

ひらがなばかりで読みにくいかもしれませんが、「アルジャーノンに花束を」を読んだときと同じような感覚を得ました。

この物語はどのように展開され、どこに着地するのか?
読んだらこれまでにない感覚に気づくかもしれません。
ページも122ページとやや少なめですので、すっと読むことができます。

ここはすべての夜明けまえ[本/雑誌] / 間宮改衣/著

月収369万円ブロガーが解説!Googleアドセンス大全: 基礎知識から月10万円の稼ぎ方を初心者にも分かりやすく解説。/レオ/kindle

Kindle Unlimited

はい、急に現実に戻りましたね。

タイトルの通り、Googleアドセンスを活用してブログで月10万円を稼ぐための方法やジャンルの選び方がまとめられた本です。

著者のレオさんは高卒で、会社員時代の手取りは18万円でした。
とある時ブログを始め、月収369万円を稼ぐブロガーにまでなられた方です。

ブロガーの方の本を読んでいると、ブロガーとして成功するには、IT関連知識やとてもすごい学歴や経歴がなくてもよいことがわかります。

大事なのは、継続する力と良いタイミング波に乗ることができる嗅覚だと実感させられます。

さて、内容はといいますと、Googleアドセンスとは何か?という基本情報の説明から始まり、アドセンス審査合格のためにやった方がいいこと、月10万円を稼ぐためのトレンドブログの推奨等がまとめられています。

これからブログを始め、Googleアドセンスで稼ぎたい人は見て損はない内容です。
特に、トレンドブログがオススメな理由はなるほどな。と感じました。

正直、Googleアドセンス合格に向けた本は全然ありません。
僕自信本屋やネット等でもかなり探しましたが、ほぼ見つかりませんでした。
まずはKindleで出版されているものをいくつか読むことをオススメします。

月収369万円ブロガーが解説!Googleアドセンス大全: 基礎知識から月10万円の稼ぎ方を初心者にも分かりやすく解説

死んだ石井の大群/金子玲介/講談社

図書館より貸出

白い部屋に集められた、300人を越える「石井」の大群。

彼らはなぜここに集められたのかもわからず、たった一名の勝ち残りを決めるためのデスゲームに参加させられます。

この作品は、デスゲームの会場と、現実の2つの場面を行ったり来たりしながら物語が進みます。

現実の世界では、行方不明となった舞台役者の石井有一を、探偵:伏見が探します。
そんな石井有一は、白い部屋の中で他の石井たちとデスゲームに参加します。

この白い部屋はどこなのか、石井たちはなぜ集められ、たった一人が生き残るまでゲームをさせられるのか。

現実世界で探偵が紐解く石井有一の生い立ちや、言動によって物語の真相に近づきます。

後半で、デスゲームの参加者たちはとあるズレに気付き、そこからこの異常なデスゲームの真相が紐解かれます。

予想していた真相はどれも違いました。
ぜひ読んでみてください。

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アリアドネの声/井上真偽/幻冬舎

Kindle Unlimited

主人公はかつて事故で兄をなくした、会社員の高木。
その経験から災害救助ドローンを扱う会社に就職し、ドローンの操縦者兼教官として働きます。

主人公たちは、「WANOKUNI」という先鋭的な街のイベントに出席します。
この街の大半は地下に作られています。
商行施設やオフィス、インフラ設備などは地下にあり、地上には個人の住宅や教育施設等の最低限の設備が残さされているだけ。

そのイベントの舞台に登壇したのは、
「見えない、聞こえない、話せない。」の三重障害を持つ中川博美。
“令和のヘレン・ケラー”と呼ばれる彼女はとても前向きで、三重障害をものともしていません。

そんなイベントの最中、大きな地震が発生。
あろうことかその彼女が地下深くに閉じ込められてしまいます。

見えない、聞こえない、話せない。そんな要救助者をどのように救うのか。
主人公と消防隊の合同チームは、ドローンを使用した救助作戦を決行します。

一方、彼女はたった一人取り残されたにもかかわらず、とても冷静に行動しています。

なにも見えない、急に水に落ちる、何かにぶつかる。
僕らのように目も見え耳も聞こえる人からしたらパニックになるような状況でも、彼女にとっては日常と大きく変わらない。
そんなことを考えさせてくれると同時に、そんな状況でもへこたれずに生活している彼女のような人たちを心から尊敬します。

一分一秒を争う緊迫した状況で、とある疑惑を感じながら行われるドローンによる救助活動。
そのとある疑惑により、救助活動の途中にもかかわらずネット上では心無い不特定多数の誹謗中傷や憶測が飛び交います。

真実や本人の意向なんてなにも考慮されず、世論やネット上の声の大きな意見で、大きく変わってしまう恐怖も感じられます。

ぜひ最後まで読んでみてください。
最後の数ページで、真実がわかります。

真実はもっとアナログで、泥臭い。

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ゴリラ裁判の日/須藤古都離/講談社

図書館より貸出

手話を操り言語を理解するゴリラのローズは、動物園で柵から落ちてしまった人間の子どもをに近づいた夫ゴリラが銃殺された件について、動物園を相手に訴訟を起こします。

ゴリラは人間の子ども程度の知能を持ち、手話を理解するという実際のケースも聞いたことがありますが、本作品のように完全に人間と同程度の知能があるのでしょうか?
真実はゴリラにしかわかりません。

もしゴリラがそんな知能を本当に持っていたとしたら、これまでの「人間」と「動物」の線引きが根本から覆されてしまうような、そんな衝撃的な内容でした。

ローズはジャングルに生まれますが、ゴリラの研究者の近くで研究されながら生活することで、手話を覚えます。

彼女は、人間の話す言語を理解し、手話で自身の意思を完璧に伝え、TVを観て楽しみ、おしゃれなゴリラサイズの服を着て、人間の友達もいます。

自分の手話を読み取って音声に変換してくれる特別なグローブを使うようになってからは、完全に人間とコミュニケーションが可能な状態となります。

人間と同程度の知能を持つが故に、大好きなジャングルの生活に違和感や自然の掟へのやりきれない感覚を持つようになります。

一方で、人間社会では唯一の「人語を理解する動物」として奇異の目で見られます。

彼女はゴリラだけど普通のゴリラでない。人の言葉を理解し、手話で話せるけど、人間じゃない。
人間も動物も一緒。わかり合える人もいればそうじゃない人もいる。

どこから、何ができれば人間なのか。
言葉を理解するのが人間なのか、なら言葉を理解しない人間は人間じゃないのか。
言葉を理解する動物は人間ではないのか。

人間とは、動物とは何か。

私はゴリラではない。私は人間でもない。ゴリラと人間の合間で彷徨う何かだ。

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そのGoogleアドセンス審査、ちょっと待った!/まるげり/kindle

Kindle Unlimited

またもやGoogleアドセンスに関する本です。

この本のタイトルの通り、Googleアドセンス合格に全力を尽くし燃え尽きていってしまう数多のブロガーに対し、「そんなに合格に力まないでもいいんじゃない?」と語りかけてくれる本です。

アドセンス合格してもそんなに簡単に稼ぐことはできないし、利益をアフィリエイトと食いあうこともある。

アドセンス合格に全力を尽くしてあれこれとブログをいじって、不合格のメールを積み重ねるのではなく、「ブログを続けていたらアドセンス合格しちゃった」程度の気持ちでブログをするのがいいのでは?という具体的な理由を教えてくれます。

一方で、アドセンス合格のための道筋もしっかりとまとめられています。

アドセンスのポリシーの要約、巷で合格条件と言われている項目、自身のブログでアドセンス合格するまでのステップや、行ったこと等々。

Googleアドセンス合格を目指す方は、まずこの本を読んでおけば損はしません。
おススメです!

そのGoogleアドセンス審査、ちょっと待った!

ジェリーフィッシュは凍らない/市川憂人/東京創元社

図書館より貸出

第26回鮎川哲也賞受賞作

時は1980年代。特殊な技術で開発された小型飛行船“ジェリーフィッシュ”。

そんなジェリーフィッシュの試験飛行中に起こった連続殺人事件。
連続殺人の真相を解明するため、警察官であるマリアと漣のコンビが奔走します。

ジェリーフィッシュは、飛行試験中に険しい雪山に着陸し、身動きが取れなくなってしまいます。
救助を待つメンバーたちですが、一人、また一人と殺されていってしまいます。

険しい雪山というクローズドサークルの状況で、誰がどのようにしてメンバーを殺したのか、犯人はメンバーの誰かなのか、それとも外部から来たのか。

マリアと漣が事件を捜査する過程で、徐々に浮かんでくる真相やヒント、そしてさらに深まる謎や矛盾。

いかにしてその事実に気づかせないか。
やはり叙述トリックは面白いし難しい。マリアと漣のコンビが読んでいて楽しかったです!

そのマンション、終の住処でいいですか?/原田ひ香/新潮社

購入本

僕は基本的に事前情報を見ずに読みます。
本作を読む前は、いろんな登場人物が自身の終の住処であるマンションの購入や、買い替え等に焦点を当てた短編集かなと思っていました。
実際は一つのマンションの行方をめぐるストーリーでした。

この本は、中古マンションを購入しようとしている人、住んでいるマンションが老朽化してきている人などが参考になると思います。
ちなみに、本作は同作者の『おっぱいマンション改修争議』の改題です。
(なんという題名だ)

おっぱいマンション回収争議の表紙絵を見てから読んだ方がマンションのイメージがわかりやすいですね。

細胞を積み上げた様な住居の最上段にはおっぱいのような丸みを帯びた突起状の部屋が2つ。
モデルは黒川紀章氏設計の「中銀カプセルタワービル」です。

著名なデザイナー:小宮山悟朗の手で、都心のど真ん中にバブル時代に建築された「ニューテラスメタボマンション」。通称“おっぱいマンション”。

当時は憧れのデザイナーズマンションだったけど、さすがに時が経つと至る所が老朽化。
でも、皆が憧れていた当時の人気マンションなので、住みたがる人は数多い。

そんなおっぱいマンションについて、建て替えの話が浮上。

デザイン事務所や工務店は建て替えに反対。
住民は、おっぱいマンションに愛着があるものの、老朽化した建物への不満や新築マンションへの魅力に惹かれ、建て替えに賛成が多数。
巨匠の娘:小宮山みどりは父親の建築に興味はなく、好きにして。という感じ。

建て替え賛成派、反対派、それぞれの思惑を実現するために奔走します。

終盤でとある真相が明らかに。
誰がどう始末するのか。住人?巨匠の娘?それとも。。

みかんとひよどり/近藤史恵/KADOKAWA

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表紙とタイトルだけみると、小綺麗な料理小説と勘違いしてしまいますね。

実際は、ジビエ猟や害獣駆除といった野生と命の描写、そしてそれらを使った美しい料理が対照的な内容でした。

主人公:潮田亮二はフランスで修行後に日本で働くフレンチ調理のシェフ。
潮田とその飼い犬ピリカは狩猟中に山で遭難してしまい、猟師の大高と愛犬のマタベーに助けられます。

恥ずかしながら、フレンチがこんなにもジビエ料理にこだわっているというのは初めて知りました。
そもそも「ジビエ」とは、野生鳥獣の食肉を意味するフランス語ということも初めて知りました。やはり読書は勉強になりますね。

さて、人から離れて山に住み、とっつきにくい性格の大高に対し、潮田は距離を近づけようと試みます。
それは、単にジビエ料理の食材の調達という目的だけじゃなく、大高自身に興味が湧いたからだと感じます。
最初は距離のあったこの二人ですが、徐々に親しくなる過程が男の友情って感じです。

そんなとき、ある事件が起こり、大高はその解決のため潮田の元を離れてしまいます。

フレンチ料理はとても繊細で美しく、食べる人を魅了します。
その一方で、食材には命があり、その食材を捕るためには泥臭い狩猟という過程が必ず存在します。

一見分けて考えがちなこの両者が、本作品ではとてもうまく融合されているように感じました。

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鹿男あをによし/万城目学/幻冬舎

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大学の研究室で助教授として働く主人公:小川は、研究生とのいざこざにより、期間限定で奈良県にある女子高で理科教師として働くことになります。

着任早々、野性的魚顔の生徒:堀田イトを中心とした生徒から嫌がらせを受けたり、奈良公園の鹿からしゃべりかけられたりと、ストレスフルな教員生活を送ります。

そんな小川は、人間の世を救う鹿の「運び番」として、サンカクを手にいれるため剣道部の顧問となり、毎年開催される3校合同の大和杯での優勝を目指します。

正直、前半は少し退屈でした。
でも後半から徐々に繋がってきて、終盤での話の集約は見事の一言。

奈良や京都を舞台に、神話を絡めながらもコミカルな雰囲気に仕上げ、真相に近づいていくストーリーはまさに万城目ワールド。

部活ものでもあり、不思議系でもあり、ミステリーでもあり、神話も学べる。
いろんな要素が詰まった玉手箱のような作品。

奈良駅付近に土地勘がある方は、さらに楽しめます。

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でーれーガールズ/原田マハ/祥伝社

購入本

「すごい」を岡山弁で「でーれー」といいます。

この物語の主人公は、東京から岡山に引っ越してきた高校生の佐々岡鮎子。
本作品は、鮎子の高校時代と、漫画家となった現代の時系列を行ったり来たりしながらストーリーが進みます。

この高校のモデルは、作者である原田マハさんが実際に在学されていた山陽女子高等学校です。ご自身の当時の思い出を振り返りながら書かれたのだなというのが伝わってきます。

さて、主人公の鮎子は岡山弁が飛び交うクラスになじめず、無理やり溶け込もうと無茶苦茶な岡山弁を使い、「でーれー佐々岡」というあだ名をつけられ、からかわれてしまいます。

そんな鮎子の心の救いは、自身が作り出した架空の彼氏:ヒデホ君。
ヒデホ君との甘い生活を漫画に描き一人で楽しんでいたところ、クラスメイトの武美にその漫画を読まれてしまいます。

その漫画がきっかけに鮎子と武美は意気投合し、岡山駅周辺で楽しい高校生活を送ります。

でも、武美はヒデホの存在を完全に信じてしまい、鮎子の彼氏であることを知りながらヒデホに恋をしてしまいます。

そんな高校時代を過ごしたあと、鮎子は再度引っ越ししてしまいますが、売れっ子漫画家となって母校である岡山白鷺女子高校へ講演のため凱旋し、当時の同級生たちと久しぶりの再会を果たします。

架空の存在であるヒデホと、武美との友情で葛藤する鮎子。

作品中でも、大人になった鮎子が当時を思い出しながら、楽しくもほろ苦い気持ちとなるのは、大人になった僕らが青春時代を思い出して甘酸っぱい気持ちになるのを疑似体験させてくれるようです。

2人の少女の恋の行方が気になるのに加え、岡山駅周辺、そして岡山弁がこれでもかと盛り沢山な青春小説。

岡山弁の注釈がないので岡山弁に明るい方以外は何を言っているかがわかりにくいです。
一方で、岡山に住んだことがある方は郷愁をビシバシに感じられる作品です。

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初回30日は無料なので、試してみてはいかがでしょうか!


以上、2025年2月の読了本でした。
ご興味がある方はぜひ読んでみてくださいね!

おわり

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鳴山シンゴ
化学メーカー営業マン / ブロガー
世界を旅するブロガーを目指す30代化学メーカー営業マン。 趣味(読書、カメラ、旅行、バドミントン)やお金・ライフハック関連の記事を投稿していきます!
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