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クローズドサークルミステリー小説6選

クローズドサークル ミステリー小説6選
鳴山シンゴ
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皆さんミステリー小説は大好きですよね。
中でも「クローズドサークル」もののミステリー小説は、ファンの方も多いのではないでしょうか!

クローズドサークルもののミステリー小説といえば、どのようにクローズド(閉じられた)な状況に置くのか、外部との連絡はどのように遮断するのか、そしていかにしてこれまでのクローズドサークルミステリー小説の傑作とネタが被らないようするか。
という制限のもと、いかに斬新な設定と結末を楽しめるかですね!

「クローズドサークルミステリー小説」(Closed Circle)とは、絶海の孤島や雪山の山荘など、外界から閉ざされた空間で事件が起こり、登場人物たちがその閉鎖された状況下で謎を解いていくミステリー小説のジャンルのことです。

この記事では僕がこれまでに読んだクローズドサークルミステリー小説の中から、お気に入りの6作品を紹介いたします!

クローズドサークルミステリー小説6選

①そして誰もいなくなった/アガサ・クリスティー
②方舟/夕木春央
③十戒/夕木春央
④ある閉ざされた雪の山荘で/東野圭吾
⑤十角館の殺人/綾辻行人
⑥ジェリーフィッシュは凍らない/市川憂人

シンゴ
シンゴ

もちろんネタバレはありませんので、安心してご覧ください。

そして誰もいなくなった/アガサ・クリスティー/クリスティー文庫

クローズドサークルミステリーの元祖とも言われる本作品。
まずはこの傑作を紹介しないと始まらないでしょう。

いざ読んでみると納得。この作品が後世に与えた影響はとてつもなさそうですね。

本作品は1939年とほぼ1世紀前の作品ながら、古臭さはほぼ感じませんでした。
現代のクローズドサークルミステリーでも携帯電話や移動(脱出手段)が封じられているケースは多いです。
そうすると、結局アナログだったり原始的な手段だったりに頼らざるを得ないので、現代風な携帯電話や脱出手段がない本作も違和感なく読むことができたのかもしれません。

さて、本作品の舞台はイギリスの沖合いにある兵隊島。
その島に集められた年齢も性別も職業も異なる10人の男女。
しかし彼らにはとある共通点がありました。

島に閉じ込められてしまった彼らには、島からの脱出手段も島外への連絡手段もありません。そんな中、童謡「十人の小さな兵隊さん」の歌詞になぞられて、1人また1人と殺されていきます。

メンバーの中に犯人がいるのか、それとも隠れる場所のない孤島の中に他の誰かかいるのか・・・
皆、疑心暗鬼になりながらも生き残るために協力していきます。

クローズドサークルものの醍醐味は、やはり内部に犯人がいるのか、外部の者の犯行なのかが最後までわからないこと。
また、閉じられた状況でどのように犯行をするかを推理しながら真相に向かうことができる点ですね。

シンゴ
シンゴ

残念ながら、推理しても犯人を当てた経験は僕にはないのですが・・・

エピローグでの犯人の独白も面白いです。

本作に限らず、作中で真相が解明されないケースは、余韻を残す感じでいいですね。
読者が「自分は、犯人や詳細を知っているんだぜ」という優越感を感じることができます。

これまでにクローズドサークルもののミステリー小説をあまり読んだことがない方。
まずは元祖である本作を読んでみることをおススメします。

その後に出た作品に本作がいかに影響を与えたか、ネタが被らないようにどうストーリー展開するか、本作のどこをリスペクトしてオマージュするか。
この辺りを考えながら読むのがとても楽しいです!

方舟/夕木春央/講談社

「週刊文春ミステリーベスト10」と「MRC大賞2022」のダブル受賞作。
コミック化もされていますね。

衝撃作です。ぜひ読んでみてほしいです。

主人公:柊一は、大学時代の友人と従兄たちと山奥にある地下廃墟を訪れ、偶然その場で出会った3人の家族と共に地下廃墟の中で一夜を過ごします。

翌朝に地震が発生し、唯一の出口である扉が塞がれてしまいます。さらに悪いことに廃墟に地下水が徐々に入ってくるようになりました。

扉の岩をどけ地上へ脱出するためには、誰か1人が残って犠牲にならないといけない
浸水のタイムリミットも迫る中、その1名をどのようにして選ぶのか。

そんな中、地下廃墟の中で殺人が発生。1人また1人と殺されてしまいます。

犯人が殺人を犯す動機は何か?
メンバーたちは全く理解できないながらも、「1人残って犠牲になるのは犯人であるべきだ」と思い犯人捜しを行います。

読みながら僕が予想していた結末はどれも外れました。
確かに『あの点』には全く気づかず、「変わらない事実」としてしか認識していませんでした。

クローズドサークルストーリーとしても完成度が非常に高いのに、最後の最後で大どんでん返し。エピローグを読んだあとの心情を表す言葉が見つかりませんでした。

本作はぜひ再読をしてほしいです。
1周目は犯人がわからない状態で、真相の推理と何が「どんでん返し」なのかの予想を純粋に楽しむことができます。
2周目は全てを知った上で犯人目線で読むと、一見理屈の合わない殺人や意味のなさそうな言動も、すべて目的のために繋がっているのを実感することができます。

エピローグは再読でもなお面白いし、怖いです。

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十戒/夕木春央/講談社

そんな「方舟」の作者による本作。

文庫版が2025年8月に発売されたので、書店で見かけた方も多いのではないでしょうか。

「方舟」を読んでいなくても全く問題なく楽しめますが、とある理由から「方舟」を先に読んでおくことを強く推奨します。

本作の主人公:里英は父と共に叔父が所有する孤島を訪れます。
そんな里英達と共に孤島を訪れたのは、この島にリゾート施設を開業するための現地視察に集まった9人の関係者たち。

例のごとく島では殺人が起きてしまいますが、犯人が書き残した10個のルール「十戒」により、犯人が指定する3日後まで殺人犯が誰かを知ろうとしてはいけなくなります。

この島にいる間、殺人犯が誰か知ろうとしてはならない。守られなかった場合、島内の爆弾の起爆装置が作動し、全員の命が失われる

十戒/夕木春央/講談社

電子機器の使用や本土との連絡が制限される中、犯人が決めたルールにさえ従っておけば全員助かる。皆がそう考える中、なぜか連続殺人は続きます。

犯人は島内の滞在者の誰かなのか、それとも外部の者が密かに殺人を犯しているのか。
疑心暗鬼になりながらも、ルールに従い時を過ごします。

孤島でのクローズドサークルミステリー小説といえば、上で紹介した「そして誰もいなくなった」やこの後紹介する「十角館の殺人」など、これまで何作もあったかと思います。
が、なるほど、こう来たか・・・犯人は実はあそこにいたのか。

解明の段階での衝撃はなかなか大きく、また新体験でした。

そして最後に判明する「あの事実」
思わず「マジかよ」と声に出てしまいました。

メインストーリーが終わってからさらに一段驚きを与えてくれるのは「方舟」と同じですね。方舟とはまた違った種類の衝撃を受けること必須です。

再読するのもおススメです!
里英の心境を想像しながら読むとより一層本作に没入できるかもしれません。

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ある閉ざされた雪の山荘で/東野圭吾/講談社

実は東野圭吾さんの作品はこれが初読みでした。

本作は、2024年に実写映画化されていますね。

僕はこの映画も観ましたが、役者の皆さんの演技が素晴らしいのは当然ですが、映像効果なども素晴らしくとても面白かったです!

シンゴ
シンゴ

実写映画はAmazonのPrimeVideoで観ることができるので、ぜひ見てみてください。
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さて、本作の舞台は「閉ざされた雪の山荘」ではありません。
普通に電波も通じるし、雪も降っていない、おしゃれな宿泊施設です。

主人公たちは舞台役者であり、とある舞台のオーディションのために集められ、「雪で閉ざされた山荘で殺人事件が発生した」という設定で演技をすることになります。

事件を解決したものが次回の舞台の主役、外部へ連絡したり山荘から出てしまったものは失格となります。

このように一風変わった設定のため、登場人物たちはもちろん、僕たち読者でさえも舞台のオーディションなのか、それとも本当に殺人事件が発生しているのかがわからなくなってしまいます。

徐々に消えていくメンバーたち、本物の血痕が付いた花瓶・・・など。
それでも主役を目指し、残ったメンバーたちは演技を降りることなく、真相の解決を目指します。

殺人事件は本当に起こっているか、それとも本当にただの設定でみんな生きているのか。
疑心暗鬼になりながらも推理を進め、真相と犯人、そしてその目的がわかります。

結末は、読んでみて確かめてみてください。

十角館の殺人/綾辻行人/講談社

よくX(旧Twitter)でも見かける作品。

「クローズドサークルものの傑作」とか、「衝撃の展開」などのコメントはよく見ていましたが、「どんなもんじゃい」と思って読み始めました。
結果、あの一行で衝撃を受けました。すみませんでした。

孤島にある「十角館」に集められたミステリー好きの大学生たち。
彼らにはアガサやヴァン、エラリイなど、実在するミステリーの巨匠たちの名前がニックネームとして付けられ、本人たちもそれで呼び合っています。

(いつも思うんですけど、わざわざなんでこんな辺鄙な場所にいくんでしょうね。まあ、意図しない場合もありますが。)

クローズドサークルものの宿命というか様式美というか、脱出手段のない孤島で、徐々に殺されていくメンバーたち。
皆疑心暗鬼になりながらも真相へ近づいていき、そして・・・

本作は上でも紹介した「そして誰もいなくなった/アガサ・クリスティー/クリスティー文庫」へのリスペクトが最大限に感じられながらも、新たな切り口でその連続殺人を実現しています。

物語は、孤島と本土が同じ時系列で、章毎に交互にシーンを変えながら進みます。
島では恐ろしい連続殺人が起こる一方、本土では奇妙な手紙の真相を探る調査が進みます。
そして徐々に情報が集まり、真相が判明します。

情報が集まり真相に近づきつつも、結局犯人は誰なんだろうとモヤモヤしてページをめくると、あの1行。

「なんだと、そんな馬鹿な。」とリアルに声が出ました。
それまでのミスリードも巧みでまったく予想していませんでした・・

そこからの種明かしパートはまさに一気読みでした。

比較的ページ数も多いですが、ダレることなく最後まで読めましたし、なにより犯人の手口がわかってからは再読したい気持ちにかられました。
これは名作といわれるのも納得。

2024年3月にhuluで実写化されたらしいですが、こんなのどうやって実写化したんだ・・・
実写版も観てみたい!!

シンゴ
シンゴ

huluは以下バナーから登録できますよ!!

ちなみに、綾辻氏の「館」シリーズは他にも以下の作品があります。

「水車館の殺人」
「迷路館の殺人」
「人形館の殺人」
「時計館の殺人」
「黒猫館の殺人」
「暗黒館の殺人」
「びっくり館の殺人」
「奇面館の殺人」

そして、現在館シリーズの最終巻である「双子館の殺人」が連載中です。

ジェリーフィッシュは凍らない/市川憂人/東京創元社

第26回鮎川哲也賞受賞作。
21世紀版「そして誰もいなくなった」とも評価される本作。

あらためて「そして誰もいなくなった」が後世に与えた影響は大きいですね。

本先の舞台は1980年代のU国。
特殊な技術で開発された小型飛行船“ジェリーフィッシュ”。
そんなジェリーフィッシュの試験飛行中に起こった連続殺人事件。

連続殺人の真相を解明するため、警察官であるマリアと漣(レン)のコンビが、関係者を訪ねたり、研究ノートを紐解いたりと奔走します。

ジェリーフィッシュは飛行試験中に険しい雪山に着陸し身動きが取れなくなってしまいます。救助を待つメンバーたちですが、1人また1人と殺されていってしまいます。

険しい雪山というクローズドサークルの状況で、誰がどのようにしてメンバーを殺したのか、犯人はメンバーの誰かなのか、それとも外部から来た者なのか。

マリアと漣が事件を捜査する過程で、徐々に浮かんでくる真相やヒント、そしてさらに深まる謎やそれまでに判明した事実との矛盾。

いかにして『その事実』に気づかせないか。やはり叙述トリックは面白いし難しいですね。
マリアと漣のコンビが読んでいて楽しかったです!

「マリア&漣」シリーズはこの後も以下の本が刊行されています。
ご興味があればぜひ読んでみてください!

「ブルーローズは眠らない」
「グラスバードは還らない」
「ボーンヤードは語らない」
「ヴァンプドックは叫ばない」


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以上、クローズドサークルミステリー小説6選の紹介でした!
クローズドサークルミステリー小説を読んだことがある人もない人も、ご興味のある作品はぜひ読んでみてください!

おわり

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化学メーカー営業マン / ブロガー
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