読書
PR

2025年9月の読了本【8冊】

2025年9月の読了本紹介 【8冊】
鳴山シンゴ
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

あっという間にあと3か月で今年も終わりですね・・・
でも、近頃は気温も下がり過ごしやすくなり、読書の秋を満喫できますね!

では2025年9月に読んだ本を紹介します!
9月の読了本は小説が7冊、その他が1冊の計8冊でした。

シンゴ
シンゴ

ネタバレはありませんので安心してお読みください!
作中からの引用部分は青字にしています。

8月(前月)の読了本は以下記事にまとめていますので、ご参照ください!

あわせて読みたい
2025年8月の読了本【7冊】
2025年8月の読了本【7冊】
2025年9月の読了本

①ブレイクショットの軌跡/逢坂冬馬
②星くずの殺人/桃野雑派
③その本は/又吉直樹・ヨシタケシンスケ
④祝祭と予感/恩田陸
⑤話を聞かない男、地図が読めない女/アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ
⑥天国旅行/三浦しをん
⑦レモンと殺人鬼/くわがきあゆ
⑧たまごの旅人/近藤史恵

ブレイクショットの軌跡/逢坂冬馬/早川書房

購入本

一時期やたらとXで絶賛の読了ポストを見かけた本作。

僕は、著者の衝撃的なデビュー作「同志少女よ、敵を撃て(早川書房)」を先に読んでいたので、逢坂先生の作品であれば間違いないと思っておりました。
が、本作の『「同志少女よ、敵を撃て」を超える異次元の最高傑作』という煽り文をみたらもう読むしかありませんよね!

ブックオフで購入し、いざ584ページもある分厚い本を読み進めてみると、「範囲が広い。一見まとまりのなくオチもない短編集」という第一印象でした。

自動車メーカーの期間工、アフリカの武装組織、投資ファンドの経営者、悪徳不動産営業、経済塾、暴力団、・・・etc。

一見なんの繋がりのなさそうな各章ですが、「あれ、この人の名前どこかで聞いたぞ?」という感じで、登場人物がオーバーラップしてきます。

後半になるにつれ、一見関係のない各ストーリーと登場人物が「ブレイクショット」というSUVのもとに綺麗に繋がってきます。

どうやったらこんなジャンルの幅広い話を、まるで経験してきたかのように解像度よく書けるんでしょう。

資産運用セミナーの参加者が心地よさを感じる理由の言語化が的確すぎて、うなりそうになりましたし、エピローグでのSNSの描写は最近のSNS界隈の縮図を見事に表現していました。

プリセット2
プリセット2

余談ですが、僕が良く読む本の著者である故:山崎元氏も本作中に出てきてびっくりしました。

中盤から徐々に不穏というか読んでいてキナ臭くなります。
そして読んでいる人は必ず「晴斗。お前はなんでそんなところにいるんだ・・・」と感じると思います。

救いのない事故、子どもに理解の無い父親、詐欺や暴力団と関わりを持ってしまった人、性的嗜好・・・等。

読んでいて辛い。「なんでこの人達がこんな目に遭わなければならいんだ」と思いながらも、主要人物たちの行く末を見届けたくてどんどん読み進めてしまいます。

そして最後は、そう繋がっていくのか・・・と感心すること間違いなし。
結末はもちろんお伝えできませんが、読んで良かったと強く思える作品です。
特に、「あの人」が報われて本当に良かったです。

「ブレイクショット」は人を不幸にする車なのか、それとも苦難を与えながらも何かを変える力を持つ車なのか。

ぜひ読んでみてください。

created by Rinker
¥2,310 (2025/10/14 07:16:32時点 楽天市場調べ-詳細)

最初に紹介した「同志少女よ、敵を撃て」も超名作です!

created by Rinker
¥2,090 (2025/10/14 05:42:31時点 楽天市場調べ-詳細)

星くずの殺人/桃野雑派/講談社

購入本

ずっと読みたかった本!ようやく入手できたので読むことに。

新感覚のSF+クローズドサークルミステリー!面白くないはずがないですよね!
テンポよくスルスル読めてしまいますし、理系の単語なども出てきますが理系知識がなくてもストーリーを理解するには問題ありません!

本作の舞台は、現代よりも宇宙旅行がちょっとだけ身近になった少し先の未来。

副機長兼添乗員の主人公と機長、そして抽選で選ばれた参加者たちは、宇宙にあるホテルへ短期旅行に行きます。

宇宙ホテルに着いた矢先、機長の首吊りの遺体が発見されます。
機長の死は事故か事件か自殺か。そもそも無重力の宇宙で、いかにして首吊りしたのか。

ホテルにいるのは抽選で選ばれた参加者たちと亡くなった機長を尊敬する主人公、そしてホテルスタッフのみ。

どのように命を落としたかわからない機長、徐々に疑心暗鬼になるメンバーたち、なくなっていく通信+脱出手段、そして命を落としていくメンバーたち。

宇宙空間ですが、内容はしっかりと王道のクローズドサークルミステリー。
これまでにない感覚で、ミステリー小説好きから人気が出るのもわかります。

僕がおススメするクローズドミステリーサークル小説については以下記事で紹介しています!

あわせて読みたい
クローズドサークルミステリー小説6選
クローズドサークルミステリー小説6選

探偵役は、主人公と京都出身の女子高生:真田周が務めることになります。

ちなみにこの前田周は、続編である「蠟燭は燃えているか(桃野雑派/講談社)」では主人公として登場します。

「蠟燭は燃えているか」は2025年10月15日に文庫版が発売されるそうです。買わねば!

後半に進むにつれ、それぞれの参加者が宇宙にきた目的が判明します。
その目的は、宇宙にくることでしか成し遂げることができなかったもの。

誰が犯人なのか、無重力の宇宙でどのように首を吊ったのか、参加者が成し遂げたかった目的とは何か、無事地球へ帰還はできるのか・・・。
気になる方はぜひ読んでみてください。

そして僕は最後の一文がめっちゃ好きです。「それも回収するんかい!」という感じです!

created by Rinker
¥891 (2025/10/14 07:16:33時点 楽天市場調べ-詳細)

その本は/又吉直樹・ヨシタケシンスケ/ポプラ社

図書館で貸し出し

こちらも気になっていた本。
家に置いていたら、普段本を読まない妻からも「読んでいい?」と聞いてきました。

本作は絵本作家であるヨシタケシンスケさんと、お笑い芸人でありながら芥川賞作家でもある又吉直樹さんの共著本ですね。

ヨシタケシンスケさんといえば、「りんごかもしれない(ブロンズ新社)」などの個性的な絵本で大人気の絵本作家ですね。絵本を読んだことはなくとも、絵柄をご存じの方も多いのではないでしょうか?

個人的にヨシタケシンスケさんの絵本で一番好きなのは「みえるとか みえないとか(アリス館)」です。うちの妻はこの本を読みながら泣きそうになっていました。

created by Rinker
¥1,540 (2025/10/14 07:16:33時点 楽天市場調べ-詳細)

さてこの「その本は」ですが、目が悪くなり本が読めなくなった王様が、ヨシタケさんと又吉さんの2人に、「世界中のめずらしい本に関する話を集めて聞かせてくれ」という依頼をします。

その後、世界中を旅していろんな話を集めた2人は、王様に「その本」についての物語を聞かせます。

絵本作家と小説家。
それぞれの分野のプロが「その本」に関するいくつもの物語を僕たちに与えてくれます。

ハードカバーのしっかりした本ですが、絵が多く文字も大きく少ないので、大人ならすぐに読めてしまいます。小学生でも問題なく読めてしまうと思います。
ですが、決して子どもだけを対象とした本ではありません。

「その本」と書かれているけど、それは人だったりものだったりするのかもしれない。
前半~中盤にかけてはユニークで面白い本の紹介が多く、「あ、この本ってこういう感じなんだ」と楽しく感じながら慣れていきます。

一方、後半はだんだんと読み入ってしまったりしんみりしたりする話が増えてきます。

個人的には”まっしろな本”と”ボロボロの本”の話が好きです。
“評判の悪い本”も、創作をする人のもどかしくも祈るような気持ちが伝わってきてとてもいいですね。

最後のオチもとても好みです。

その本は、そこに書かれている物語とはまたべつの、もう一つの物語をもっていた。

その本は/又吉直樹・ヨシタケシンスケ/ポプラ社 第五夜
created by Rinker
¥1,650 (2025/10/13 10:05:21時点 楽天市場調べ-詳細)

祝祭と予感/恩田陸/幻冬舎

図書館で貸し出し

本作は同著者による「蜜蜂と遠雷(幻冬舎)」のスピンオフです。
「蜜蜂と遠雷」を未読の方は、本作の前にまずそちらを読んでください。
ピアノコンクールのお話です。名作です。

本作は、本編である「蜜蜂と遠雷」に繋がる話と、本編後の話が短編としてまとめられています。「蜜蜂と遠雷」を読んだことがある方はどの話もとても楽しく読めると思います。

◆祝祭と掃苔
亜夜とマサルと塵が、亜夜とマサルの恩師である綿貫先生のお墓参りに行く話。

◆獅子と芍薬
若き日のナサニエルと美枝子の出会いを書いたお話。

◆袈裟と鞦韆(ブランコ)
作曲家:菱沼が「蜜蜂と遠雷」で、コンクールの課題曲となった「春と修羅」を作るきっかけになったお話。

◆堅琴と葦笛
マサルがナサニエルに師事するようになり、トロンボーンを始めるきっかけもわかるお話。

◆鈴蘭と階段
亜夜の友人:奏が運命のヴィオラと出会うお話。

◆伝説と予感
ホフマンと塵の出会いを書いたお話。

個人的には獅子と芍薬が好きです。袈裟と鞦韆も好きだし、鈴蘭と階段も好き。
伝説と予感もいい。というか全部の話が面白いです。

「伝説が始まる」そんな予感をさせてくれます。

created by Rinker
¥627 (2025/10/13 10:05:21時点 楽天市場調べ-詳細)
created by Rinker
¥924 (2025/10/13 12:20:16時点 楽天市場調べ-詳細)

話を聞かない男、地図が読めない女/アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ/主婦の友社

Kindle Unlimited

著者のアラン・ピーズ氏とバーバラ・ピーズ氏は夫婦です。
「夫婦でよくこんな本を書いたな。」と驚きましたが、夫婦だからこそ書けたのですかね。

挑戦的なタイトルですが、誰もがどこかで「あるある」と共感できる異性との違い。
それを科学的に解明し、分かりやすい例で言語化してある本です。

堅苦しい内容ばかりではなく、理解しやすい表現で非常に読みやすく、かつちょくちょく挟まれる皮肉がユーモアたっぷりで面白いです。

この本を読めば異性との接し方や、ゲイ/レズ/トランスジェンダーの方への理解が深まること間違いなしです。多分。

冒頭に書いてある通り、「男女による能力差などなく、平等に扱うべき。」という昨今の風潮にしてみたら具合の悪い本だと思います。
でも、決して作者たちは性差別主義者ではなく、あくまで科学的に男女の違いを書き表しています。しっかりと自分達の立場とこの本の目的を最初に明確に示しておくことの重要さがわかりますね。

最初の例で面食らいます。確かに男女のトイレの目的は違います。
男女の些細な行動や考え方の違いにも科学的な理由はあるということを、具体例と根拠と共に説明されると新感覚で面白いですね。

狩りを終え、焚き火のそばで静かに寝転びたい男性と、話しかけたい女性。
女性が1日分のあったことを話すとき。男性は何もせずただ黙って聞いておけばよい。

「男女平等は政治や道徳の問題だが、同質かどうかは科学の話である。」
…たしかに、男女を平等に扱うのはモラル的な話ですが、同じ考え方や脳科学的に同じ特徴を持っている(=同質)かどうかは全く違う次元の話ですし、モラルでどうこうできる問題ではないですね、

「男も女も、自分と同じようにふるまうことを無意識のうちに相手に期待している。だから二人の関係がおかしくなってしまうのだ。」

「私たちは、望ましい役割モデルを持たない最初の世代なのだ。」
…これまでは狩りだったり子育てだったり、男女の役割は分かれていて、それにより進化してきました。でも経済や科学技術の発展、それによる女性の社会進出の促進により、昔より男女の役割が画一的ではなくなったと思います。僕たちはその最初の世代ということですね。

「男にも更年期はあるが、こちらは症状が決まっているのでわかりやすい。飛行士用のサングラスや、ドライバー用革手袋を買い、増毛をはじめ、オートバイや真っ赤なスポーツカーを買う。着るものの趣味がおかしくなる。」
…これがユーモアのある一例です。誰しもが思い当たるところがあるからこそ、本作は男女問わず多くに人に指示されているのでしょうね。

とある村では男女を性別の型にはめることなく等しく育てるようです。そんな場合でも、男女それぞれの特徴は出てくるというのですから、脳の配線が違う男女に画一的な行動を押し付けても意味がないと思いますね。

(あまり大きな声で言えませんが、9、10章がいちばん面白かったです。)

天国旅行/三浦しをん/新潮社

図書館で貸し出し

本作は「死」にまつわる7つの短編集です。
図書館で見つけ、タイトルに惹かれて借りました。本の表紙も綺麗でしたし。

読んでみると、1つ目の「森の奥」でいきなり出鼻をくじかれました。

「森の奥」は人生に疲れ富士の樹海で自殺をしようとする男性のお話です。
生々しい死の描写やケガや臭いなど、綺麗とは程遠い内容におっかなびっくりしながらも読み進めました。

どの話も「死」を題材にしていて、社会のやり切れなさとか、家族の絆とか、身勝手な思いとか、そんなものがごちゃ混ぜになっています。

「そこで終わっちゃうの?」とか「真相は結局何だったの?」とか、少しだけ後ろ髪をひかれる思いを感じるのですが、おそらくその後の展開や真相は、読者が思い思いに咀嚼するべきなのでしょう、こういった作品は。

個人的には「遺言」がよかったです。
命がけで駆け落ちして結ばれた相手へ送る遺言。
詩的だけど、淡々と小気味よく。でもあふれる「きみ」への想い。
過去には過ちも、若さからくる衝動的な行動もあるけど、生涯をかけて「きみ」を愛したことが遺言を通じて読者である僕たちの心にすっと染み入ってくるように感じました。

「そのみそ汁を、きみも…」
「もちろん飲みます」

天国旅行/三浦しをん/新潮社

「炎」のあの1行はなかなか唐突で衝撃を受けましたし、「星くずドライブ」では、死んだのにあまりにもそこにいるかのような描写が新鮮でした。
もう彼女は死んだのに、窓辺に干した下着を怒ったり、他の女性を見ている主人公がやきもちを焼かれたり、もう死んだことは確定しているのにそれを知らない彼女の両親と接したり・・・。

色んな形の「死」について読者に問いを与えてくれるような、そんな作品に感じました。

created by Rinker
¥693 (2025/10/13 12:20:17時点 楽天市場調べ-詳細)

レモンと殺人鬼/くわがきあゆ/宝島社

図書館で貸し出し

第21回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作。
こちらも気になっていた作品でした。図書館で発見し早速借りて読んでみることに。

まずタイトルに惹きつけられますよね。
爽やかなイメージを持つ「レモン」と、対照的に不穏でしかない「殺人鬼」。
一体どんな小説なんだろう、と読者の興味をまず引きつけます。

そしていざ読んでみると、序盤からもうから読むのが辛くなります。
幼い頃に父が通り魔に殺され、母は蒸発し、唯一の家族である妹も殺され、しかも妹は死亡保険詐欺の加害者として世間に非難されています。

そんな主人公:小林美桜は頼れる家族も友人もなく、ワーキングプアで、見た目にも大きなコンプレックスを持っています。
とにかく可哀そうで不幸の星の下に産まれたかのような主人公ですが、妹の疑惑を晴らすために真相を追求します。

本作は読んでいて辛い場面の連続なんですが、真相と物語の結末を知りたい欲求と、テンポの良い文章でどんどん読み進めてしまいます。

そんな中に差し込まれる、幸せだった時の回想シーン。
在りし日の父親が彼女にレモンを搾らせるシーンがすごい好きです。

2章になると、ギアを一段上げたかのように徐々に本当の真相がわかっていきます。
怖い。もうひたすら登場人物みんなが怖いです。
特に彼女の独白の部分。歪な精神に寒気がしました。

叙述トリックに面白いように翻弄され、分かった気になった僕たち読者を嘲笑うかのように、真相がなだれ込んできます。二転三転する認識、ぜひそれを体験してみてください。

たまごの旅人/近藤史恵/実業之日本社

図書館で貸し出し

旅行好きの僕は、同著者の「スーツケースの半分は(近藤史恵/祥伝社)」という旅行をテーマにした小説がとても好きです。

シンゴ
シンゴ

「スーツケースの半分は」は、名刺代わりの小説10選にも入っています。10選の紹介記事は以下をご覧ください。

あわせて読みたい
名刺代わりの小説10選
名刺代わりの小説10選

そんな僕が図書館で読む本を探していた時、この「たまごの旅人」を発見。
すぐに借りました!

読んでみると、やっぱり近藤先生の旅行小説が好きだと実感しました。
現地に行ったかの様な臨場感と魅力的な描写、メジャーじゃない場所にもしっかりとスポットライトが当てられていて、読んでいてとても楽しい。

だけど、海外旅行の良いところだけではなくモヤモヤしたり困ったりする部分もあることをしっかり教えてくれます。加えて、複雑な心理描写や人間関係もしっかりと言語化されています。
そして、各話を読み終えると、じんわりとあたたかく優しい気持ちになります。

本作の主人公:遥は、海外ツアー旅行の新人女性ツアーガイドです。
彼女は、海外が好きで留学もして派遣社員という立場ではあるものの、憧れのツアーガイドとして働きます。

本作は5話の連作短編集で、遥は5つの旅へ出かけます。
アイスランド、スロベニア、パリ、北京・・・。

本作を読むと好きを仕事にするって大変だなということを思い知らされます。

・たびたび発生するトラブル
・横柄な態度をとってきたり、複雑な人間関係を持ったりするツアー客たち
・給料が低い派遣社員のお財布を圧迫する、旅先で必要となるアイテム
などなど・・・

ツアーガイドの経験が少なくても初めて行く国でも、ツアー客を不安にさせず無事に楽しく過ごしてもらうためガイドはキツイ仕事を笑顔で全うしなければなりません。

僕らが新婚旅行でお世話になったツアーガイドさんも、何ヵ国語も話せて海外慣れもして、とてもカッコよく見えたけど、大変だったのだろうな。とこの本を読んで改めて実感しました。

というよりどんな仕事でも理想と現実は違い、楽しいことばかりではないのでしょうね。

好きなことを仕事にするということは、好きなことの中に痛みや後悔が降り積もることなのだ。好きなことを好きなだけではいられないということなのだ。

たまごの旅人/近藤史恵/実業之日本社

本作のタイトル「たまごの旅人」には、新米ツアーガイドという意味の他に、現地に住んでいる人とは一枚の殻で隔てられている、という意味もあります。

一枚隔てた卵の中から世界を見て、傷つけられて、ひびが入って・・・。
でも、そんな「たまごの旅人」にもやりがいや楽しい時ももちろんある。

この本を読むと旅にいきたくなることはもちろん、人や仕事との向き合い方に関しても新たな発見を与えてくれるかもしれません。

created by Rinker
¥1,760 (2025/10/13 21:38:35時点 楽天市場調べ-詳細)

本作を気に入ったら、ぜひ「スーツケースの半分は」も読んでみてください!

created by Rinker
¥682 (2025/10/14 05:11:58時点 楽天市場調べ-詳細)

Kindle Unlimitedなら、月額980円(税込み)で本が読み放題です。

Kindle Unlimitedとは…

Amazonの読書サブスクサービスです。
月額980円(税込み)で、小説、ビジネス書、漫画等 様々なジャンルの本が読み放題です。

以下ボタンから、Kindle Unlimitedに登録ができます。
初回30日は無料なので、試してみてはいかがでしょうか!


以上、2025年9月の読了本でした!

おわり

Xからの読者コメントをお待ちしています。
ブログ更新の励みになります!

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUT ME
鳴山シンゴ
鳴山シンゴ
化学メーカー営業マン / ブロガー
世界を旅するブロガーを目指す30代化学メーカー営業マン。 趣味(読書、カメラ、サウナ、旅行、バドミントン)やお金・ライフハック関連の記事を投稿していきます!
記事URLをコピーしました