デジタル時代の今だからこそ、日記を書いてみましょう
僕は2023年7月末に日記を始め、それから約1年半、毎日書いています。
僕は、日記を“未来の自分へのプレゼント“だと思っています。
「日記を始めようと思っているが、何をどうやって書いたら続くのか。続けるためにはどんなモチベーションがいるかわからない。」
と考えている方にぜひ読んでいただきたいです!
僕が日記を始めたきっかけ
まずは僕のきっかけを紹介させてください。
・日々感じたこと、体験したことを日記に残し、将来見返したら面白いだろうな。
・経営者の多くも日記を書いているって聞いたことがあるな。
・でもどんなことを何に書いて、どうやって残したらいいか考えるのが面倒だな。
こんなことを考えながら、なかなか日記を始めることができませんでした。
そんなある日、「さみしい夜にはペンを持て」(古賀史健さん著・ポプラ社)
という本の存在を知り、読んでみました。
※古賀史健さんといえば、ベストセラー「嫌われる勇気」の作者として有名です。
内容を簡単に紹介すると、、、
うみのなか中学校に通うタコの“タコジローくん”が偶然出会った“ヤドカリのおじさん”に悩みを相談します。
タコジローくんはおじさんから、出来事や感じたことを自身の心の中で考え、“日記に書く”というアドバイスをもらいます。
日記を続けることで、タコジローくん自身、そして周りに変化がおきていきます。
一見、児童文学のようでありながら、自身で考えて言葉にすることの大切さを学ばせてくれるとても素晴らしい小説です。
この本を読んでから、日記を始めてみました。
ご興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか。
日記の始め方
日記なんてノートに書くだけじゃん。
と思った方もいると思いますが、いざ始めようとすると意外と以下のような点に悩みます。
①何に書くか
ノートや手帳、パソコンやスマホ、Web上(ブログやSNS)など、なんでもいいです。
ただ、何十年も継続することができ、おじいちゃんおばあちゃんになっても読み直せる媒体か。という点に注意が必要です。
紙のノートを長期間残せる方はそれでもいいと思いますが、家族に見られると恥ずかしい。というのも意外と気にしますよね。
・ノートや手帳
最も一般的ですね。
いろんなペンで好きに書いたり、写真やシールを貼ったり、ノートや手帳自体に手を加えてみたり、と自分好みにできます。
気になる点としては、長年続けると場所をとってしまう、紛失リスクがある、経年で紙や書いたものが劣化してしまう。等でしょうか。
・パソコンやスマホ
Word(ワード)やExcel(エクセル)、メモアプリのようなものに書くのもありです。
データで残る、検索ができる、手書きより気軽にできる。等がメリットです。
一方で、データが消えるととても悲しいので、バックアップは確実にしましょう。
・Web上(ブログ、SNS)
X(旧Twitter)やFacebookといったSNS、またはブログを立ち上げて毎日投稿するというのも現代風です。
気軽にできる、いいねがついたりフォロワー(ファン)の方が増える、うまくいけば収益化(広告収入、書籍化…)等がメリットです。
特定されるリスクがある、あまり踏み込んだこと(個人名、具体的な愚痴や非難)等は書けない点などに注意が必要です。
あと、サービスが終了してしまうと残るものがありません。
僕はiPadの”Goodnotes”というノートアプリで書いてます!
手書きできて、かつ電子データとしても残せるという、紙のノートとPCのいいとこどりができるのでオススメです。
以下に紹介記事を書いていますので、ぜひご覧ください。
②どうやって書くか
最初に結論をいうと、なんでもいいです!
「何か違うな」と感じたら途中で変更しましょう。全く問題ありません。
日記は自分しか書かないし、読みません。最も続けやすい方法を選びましょう。
以下は例です。
・日本語で普段通りに書く
一番シンプルな日記です。天気、いった場所、感じたこと 等を普段の言葉で書きましょう。
(僕はこれです)
・外国語で書く
外国語を学習する際によくある方法だと思いますが、学習している言語で日記を書くと勉強にもなり一石二鳥です。
・第三者目線で書く
例えば、自分を小説の主人公に見立て、第三者の客観的な視点で書かせてみるのも面白いかもしれません。例えばこんな感じですね。
「今日もシンゴはご飯をたくさん食べたのに、運動もせずすぐお菓子を食べた。
これでは瘦せられるわけがない」
・自分にしかわからない架空の人物、設定、暗号を入れる
こんな感じにしても面白いかもしれません。
・声を録音して残す
少しユニークですが、「書くのが面倒」という方は録音アプリ等を使って、音声として残すのもいいかもしれません。
書くより話す方がたくさん情報を残せますし、自分の体調や感情、年齢によって変わるので聞きなおすときに楽しいです。
僕はベタに今日あったことを話し言葉で日本語で書いてます。
英語で書こうとしたこともありますが、結局自分が続けやすい方法が一番です。
日記に何を書くか
冒頭にも書いたように、僕の日記のコンセプトは“未来の自分へのプレゼント“です。
少し恥ずかしい表現ですが、今よりちょっと年齢と経験を重ねた自分が、「読みたいな」と思うようなものを書いてみてください。
例えば以下のようなことはいかがでしょうか?
・その日あった良いこと
子どもがはじめて「パパ」ってしゃべったこと、プロポーズした/されたこと、人に誉められたり感謝されたりして嬉しくなったこと、とか。
・その日にあった人、いった場所
一緒に食事した人、セミナーや研修でチームが一緒だった人、訪れた公園や観光地、とか。
その人の印象や情報(好きなこと、生い立ち、大事にしていること)とかを日記に書いて置き、次にその人に会った際に伝えてあげると、とても喜ばれると思います。
・その日学んだこと、感じたこと
今までは知らなかったけどこんな知識を得た、こんな考えに気づいた、今後はこれをやってみたい。とかですね。
・その時に悩んでいること
苦手な人、頭が痛いトラブル、失恋、悲しい出来事、とか。
これらのことはあまり書きたくないことかもしれませんが、思うままに書いてみるとストレスの発散になったり、思わぬことに気づいたりするかもしれません。
後で思い返したとき、「あの時はこんな小さなことで悩んでたんだ」とか、「あんなこともあったなあ」とか、しみじみと思い出すのもいいですね。
・日々の記録
子どもの成長記録とか、英語の勉強を何時間やったとか。
その時に感じたことや気づいたことなんかを一緒に書いておくと、将来もしかしたら自分が教える側になっちゃうかもしれません。
文章にするのが苦手なら、絵を描いたり写真を貼ったりするとか。
淡々と朝から晩までのことを記録として残してもいいし、とても印象に残った一点や言葉を深掘りして書いてもいい。
読んだ本や美味しいご飯に特化した日記でもいいです。
なんだか日記を書きたくなってきませんか?
日記のいい点
ここからは、僕が実際に日記を続けてみてよかったなと思う点、将来こんないいいことがありそうだな。ということをまとめてみます。
・今日の振り返りができる
書きながらときに思い出したり、調べたりすることで、その日の記憶を振り返ることができ、記憶の定着につながります。人は時が経つと忘れちゃいますからね。
また、「スキマ時間をもっと有効活用できたな」とか、「あの発言や行動は反省すべきだな」とか、自身の一日を客観視しながら、良かった点/悪かった点も洗い出すことができます。
・自身の考えをまとめたメモになる
創作活動をしている方や新しいアイデアを考えている方は、その時の考えを日記に書いておくといいですね。
とても立派なネタ帳になり、後で思考やアイデアを時系列とともに見直すことができます。
・行った場所、会った人を記録できる
お役立ち度でいうとこれが一番かもしれません。
とてもよかったお店や良いサービスのホテルの名前と、どんな点がよかったのかなど。
会った人であれば、名前、趣味、出身などなど。
「あの店よかったな、また行きたいな」と思っても、数日経つと忘れちゃうものです。
特に海外のホテルやお店は外国語でより覚えにくいので、記録しておくことはとてもいいですね。
・将来の自分が当時を思い出しながら読める
上でも書きましたが、今よりちょっと年齢と経験を重ねた自分が読んでみたとき、当時の嬉しかったことや悲しかったこと、悩んでいたことをしみじみと振り返りができる点が、日記の素晴らしい点だと思います。
「あの時のあの言葉があるから今の自分がある」とか、
「こんな小さなことで悩んでいたのか」とか、
「この時はおばあちゃんはまだ元気だな」とか。
何かを思い出すとき、頭だけで思い出すより、日記があった方が記憶の解像度が上がる気がしますよね。
・収益化できるかも
例えば、ブログで日記を書いたら、広告収入を得ることができるかもしれません。
また、SNS等で発信しフォロワー(ファン)が増えたら、書籍化のチャンスが舞い込んでくるかもしれません。
「日記でお金儲けなんて」と思うかもしれませんが、好きで書いているもので、さらにお金が稼げるのであれば、考えてみてもいいですね。
日記を継続するには
①毎日書いてみましょう
シンプルに、毎日書いてみましょう!
時間がない時は一行だけでもいいし、機嫌が悪いときは感情にまかせて不平不満を書きなぐってもいい。
文字で表せなければ絵で描いてみてもいい。
それでも今日書けなかったら、明日書けばいい。
②ルールを決めすぎない
「絶対に英語で書くんだ!」とか、「10行以上は書くぞ!」といったように、厳しいルールを設定しすぎるのはおススメしません。
忙しい日もあれば体調の悪い日もあります。
ルールを厳しくするほど、ルールを守れなかったときに気持ちが折れて「もういいや」となりがちです。
日記はそんなストレスを感じながら書くものではありません。
楽しみながら書くのが大前提です!
僕も、飲んで帰った日や出張や残業でめちゃくちゃ忙しかった日なんかは書くのを忘れます。
そんなときは「〇日~△日 特になし!」と一行にまとめて書いています。好きにやればいいんです!
③楽しみをみつけましょう
今度行きたい店や場所を書いてみるとか、新しいことを始めた記録にするとか。
将来の読み返した際に楽しんだり感動したりする姿を思いながら書くのもいいですね。
一点、できれば日記の最後の一文はポジティブにすることをおススメします。
僕はたいてい寝る前に日記を書きますが、最後に今日あったいいことを書き加えると、楽しい気分でふとんに入り、ぐっすり寝られる気がします!
夜寝る前に「日記書かなきゃ!」と思うようになったらしめたものです。
将来の自分へのプレゼントができましたね。
以上、日記について書いてみました。
気になったらまずは書いてみる。書いてみたら続けてみる。飽きたら少し簡単に。
そんな軽い気持ちで始めてみましょう。
これを読んで日記を書く方が増えれば嬉しいです。
おわり